町内の夏祭り

地域のお祭りで毎年夏休み期間の3日間ほど行われる夏祭りで、デパートデパート買ってもらった浴衣を着て行きました。

まだ小学生の頃で、浴衣というものに馴染みはなかったのですが、友達もみんな着ていくという事で、持っていなかった私は、母にせがんで買ってもらったのです。

我が家は共働きしているくらい生活がギリギリでしたが、その頃はそんな事もわからず、高かったであろう浴衣を平気で買ってもらいましたが、今思うと少し胸が痛みます。

母は着付けも若い頃に習っていたようで綺麗に着せてくれました。夏祭りには的屋も出て、賑わいがあり、みんなも浴衣や甚兵衛を着て盆踊りを楽しんだりしました。

あの頃、浴衣を着ていて感じたのは、トイレに行きづらい事と、窮屈感があり、正直、女の子でありながら甚兵衛の方が羨ましくも感じていました。

的屋で食べ物を買い、色々食べてると汚れるのも気になり、帯もきつくなっていきますし、下駄の鼻緒の部分も痛くて、歩きづらい。

でも、見た目は女の子らしく見え、普段では見せない自分を魅せる事ができたので、お気に入りの男の子がいると少しドキドキしたのを覚えています。

気づいてくれてたかはわかりませんが、淡い思い出です。浴衣は丈を直してもらいながら結構長い間愛用しましたが、高校生くらいになった時は着る事がありませんでした。いつの間にか着なくなった浴衣はどこへ行ったのか、ふと聞いた事があります。

町内の仲良しの子供にリメイクしてあげたそうです。なんか、少し切なくも感じましたが、また着てくれる人に喜んでもらえるなら幸せかもしれません。

今ではカラフルな浴衣や丈も様々ですし、帯も可愛らしいものもあり、カバンもある。私の頃はそんなお洒落ではなかったですが、深い紺に白と淡いピンクの大きな花が印象的な浴衣で、とても気に入っていました。

夏祭りや花火大会などとても楽しみにしていましたし、買ってもらえた事も嬉しくてたまらなかったので、なにかにつけて着たがっていた記憶があります。